今年の名大祭で初めてガイドを経験しました。最初の対象の方は地元のご年配の方々で、熱心に話を聞いてくださって、初めてのガイドでしたが和やかな雰囲気で緊張しすぎずに話すことができました。そのあと、ガイドツアーとして三回ほど案内する機会がありましたが、ガイドツアーに来てくださるかたの年齢や全体の人数などで随分雰囲気が変わるなという印象を受けました。自分の担当部分のガイドに関しては、パネルや標本の見るポイントを指し示しながら説明することができた点は、見てくださる人の理解の助けになれたのではないのかなと感じています。
しかし、一方で基礎知識が足りなかった点、不明確・不正確な説明があった点は改善していかなくてはいけないと思います。また、ツアーに参加されていない方への声掛けや、ガイドをしている間に他の見学されている方の邪魔になってしまっている点など、ツアー形式をとることによって生まれるマイナスの影響点についても配慮をしていかなければならないと感じました。
今後のガイドをするにあったって、展示内容に関する勉強会や、先生方への質問を通して知識を深める活動をしていきたいと感じました。また、ほかの博物館や美術館でのガイドツアーに参加してみて、ガイドをすること自体についての注意点を学べたらと思いました。
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私は名大祭の時期に行われたガイドツアーにおいて、初めて来館者の方に展示についての説明をさせていただきました。博物館には文系の分野を扱った展示が 少ないため、自分が担当した展示についての知識はほとんどありませんでしたが、資料をもとに勉強し、自分の専門と結びつけられるものはないかと模索したこ とで、なんとか説明ができるようになり、また同時に他分野の学問にも興味を持つようになりました。
ガイドとして話をすることは予想外に 難しく、緊張したこともありうまく伝えられたのか不安になりましたが、来館者の方々が熱心に聞いてくださったのでとても嬉しく思えました。そしてツアーの 後、一部の方とお話したことで、今まで着目していなかった点に気付かされたりと、良い刺激を受けることができたように思います。
展示物や学問の面白さを伝えるガイドの役目を務める上で必要なことは、担当分野についての知識を得ること、対象を多面的に見て新たな切り口を発見しようと 努めること、そして来館者の方との対話を通して視野を広げていこうとすることではないかと思います。これからも、博物館の魅力を伝えていくためにメンバー の皆さんと切磋琢磨していくつもりです。
メンバーによる反省・コメント【観察園ガイドツアー】
名古屋大学の大学祭「名大祭」において、「源氏物語の植物をめぐる」と題して観察園ツアーを行いました。
言うまでもなく、今も昔も植 物は様々な形でひとびとの生活に深く関わっています。きらびやかな平安時代の王朝文化を描いた「源氏物語」にも、実に多くの種類の植物が登場しています。 そしてこの観察園で見ることができるそれらの植物をみながら、その植物そのものだけではなく、源氏物語のなかでどのような思いや意味がこめられていたの か、そしてそれは現在とどのようにつながっているのかを学んでいただきました。折しも今年は源氏物語が登場して1000年の節目に当たり、とてもホットな 作品です。
当日は案内が少なかったにもかかわらず9名の方にご参加いただきました。
扱った主な植物は以下の通りです。
・ツユクサ
・ツゲ
・コノテガシワ
・フジ
・ナシ
・センダン
・ウメ
また、終了後は展示室にて「ひょうたんの飾り結び」にも挑戦してもらいました。みなさんきれいに飾り結びを作っておられました。