- 実施日:2011年11月19日~20日
- 会場:科学未来館(東京)など
- 来場者数:2日間のべ300人
- 参加スタッフ数:7名
サイエンスアゴラは、科学コミュニケーションを考え、実践する多様な個人・団体がつながるアゴラ=「ひろば」を目指し、独立行政法人科学技術振興機構主催で2006年より実施されているイベントです。
今年度は、「新たな科学のタネをまこうー震災からの再生をめざして」をテーマに、11月18日~20日の3日間、日本科学未来館などにて開催されました。NUMAPでは19日、20日の2日間ブース出展し、今年で3回目の参加となります。
今年度は「触れて感じて学ぶ!サイエンス~縄文に学ぶ人類の智慧(ちえ)」をテーマに、継続的に取り組んできた実物資料を用いた考古学ハンズオン展示の紹介と、NUMAPの活動紹介を行いました。これまでの活動をサイエンスアゴラの会場で改めて展開することによって、実践的な経験となったとともに、NUMAPの活動の目的や意義を再確認する機会ともなりました。また類似の活動をする団体のケーススタディもでき、メンバーにとって、とても刺激ある2日間となりました。以下各章ごとに今回おこなった内容をテーマごとに詳しく紹介していきます。

NUMAPブース全体の様子。 2日間で多くの方に訪れていただきました!
活動紹介コーナー
本コーナーでは2007年度の設立から現在までの活動を一覧にまとめた年表を作成・展示しました。また、今までの活動の写真を用いたスライドショーも上映。イベント時の活動だけでなく、メンバー内で行う自主ゼミや研修旅行といった地道な取り組みについてもご紹介する貴重な場となりました。
今回こうして4年分の活動をまとめた年表を作成したことで、NUMAPの活動を参加者の皆さんにご紹介するだけでなく、私たちNUMAPメンバーにとってもこれまでの活動を振り返る良い機会となりました。年表を通して気づいたNUMAPの特徴を改めて意識しつつ、新たな取り組みにもチャレンジしていきたいと思っております!
左手に見えるカラフルなポスターが今回作成した年表です。
写真では年表に興味を持ってくださった参加者の方にNUMAPの活動を説明中。
奥ではスライドショーが上映されています。
製作体験コーナー
縄文時代に使用されていた、貝輪・アンギンの製作体験を実施しました。完成品は、どちらもお土産として持ち帰っていただきます。2日間とも、お子様から大人の方まで数多くの方にご参加いただきました。実際に手を動かし体験していただくことで、当時の人々の技術や工夫を楽しみながら感じ取っていただけたのではないかと思います。 製作体験(1):縄文のアクセサリー「貝輪」貝輪とは、日本で縄文~弥生時代にかけて作られ、使用されていた貝製の腕輪のことです。今年は東北地方の遺跡からの出土例が多い、アカガイ製の貝輪づくりにチャレンジしていただきました。 貝の中央に石で穴を開けて作ります。貝が小さく、割れやすいので大変でしたが、スタッフと共に皆さん真剣に取り組まれていました。 製作体験(2):縄文の布「アンギン」アンギンは、イラクサ、アカソ等を材料として編まれた布で、縄文時代に広く使われていました。弥生時代に織物が伝来すると、布として主流ではなくなりましたが、現在は新潟県の「越後アンギン」としてその技術が伝わっています。今回は麻ひもを使い、そのアンギンづくりを体験していただきました。 ドキドキ!土器の秘密
挑戦☆土器クイズ5「考古学」は、採集してきた土器を「分類」することから始まります。そんな「分類」作業を、クイズ形式で学んでもらうことを目的としたのが、この「挑戦☆土器クイズ5」コーナーです。参加者の皆様は、土器をじっくり観察しながらクイズに取り組んでいました。また、全問解いてくれた方にはお手製の解説シートを手渡して、サイエンスアゴラの外でも学習して頂けるように工夫しました。
本物の土器に触れるだけでなく、実物を使って本物の考古学の体験ができるこのコーナー。親子連れ、カップル、友だち…さまざまな方々に、楽しい「考古学研究」をして頂けたのではないでしょうか。 施文コーナー土器の文様(もんよう)って、どうやってつけるか知っていますか? このコーナーではさまざまな道具を使って、土器の文様づくりを実際に体験してもらいました。
どうやったら、こんなかたちになるんだろう? 皆さん、道具を使いながら、悪戦苦闘して文様をつくっていました。 縄目はもちろん、ちょっと意外なものまで、縄文土器にはさまざまな文様がついています。そんな縄文土器について、このコーナーを通して理解を深めて頂けたと思います。 |