概要
- 実施日:2011年6月23日~24日
- 会場:名古屋大学野依学術交流館(会場案内図PDF)
(案内図および会場入り口看板の制作はNUMAPが行いました)
名古屋大学博物館を幹事館として行われる2011年度博物科学会・大学博物館等協議会において、NUMAPがポスターにて活動の報告を行います。 発表予稿
タイトル:
大学博物館を拠点とした、学生によるアウトリーチ活動の実践報告と今後の展望
大塚友恵(名古屋大学文学研究科)、飯野孝浩(名古屋大学理学研究科)、佐野健志、石川葉留奈(名古屋大学生命農学研究科)、野田桃太郎(名古屋大学理学研究科)、河村恵里、西井彩(名古屋大学環境学研究科)、窪園侑也(中京大学情報理工学部)、杉浦真琴(名古屋大学情報科学研究科)、門脇誠二、新美倫子、蛭薙観順(名古屋大学博物館)
名古屋大学ミュージアム活性化プロジェクト(NUMAP、ニューマップ)は、名古屋大学および近隣大学の学生及び若手研究者によって構成され、広い意味での科学コミュニケーション活動を実践する団体である。2007年度の設立以来、名古屋大学博物館を主なフィールドとして様々な実践に取り組んできた。
近年広がりを見せる科学コミュニケーション活動は、大学や研究施設をはじめとする既存のアカデミックな文脈を離れた場所での実践である点を特色として挙げることができる。いっぽうで博物館・科学館におけるアウトリーチ活動には、実物資料に加え、可視性の高い施設を利用できるという強みがあり、施設外での新たな実践とは相補的な関係にあるといえるだろう。NUMAPは双方の実践を参考にしながら、重層的に活動を展開してきている。 NUMAPはこれまで名古屋大学博物館の協力を得ながらさまざまな実践を行ってきた。参加者との双方向コミュニケーションを重視した取り組みには、博物館展示をそのまま活用する博物館ガイドや、ひとつの展示を掘り下げるイベント型の取り組みがある。とくに後者ではハンズオン展示や製作体験といった実践に力を入れている。また、施設を持つ博物館と協力したゆえのとりくみとして、案内板や展示パネル、ハンドアウトの製作も行ってきている。さらに、博物館を離れて天体観察会やサイエンス・カフェにも取り組んでいる。
以上の実践的な活動に加えて、自主ゼミにも取り組んでいる。ケーススタディやメンバーの他団体での活動のフィードバック、文献購読を中心に行っており、より活動の幅を広げることを目的としている。
これらの実践を、研究会などの場で発表することにも力を入れている。本研究会や名古屋大学博物館報告、天文教育研究会、サイエンスアゴラにおいて実践の報告を行い、情報交換に努めてきた。 今後はより活動基盤を強固にしていくとともに、広く実践の蓄積および研究を行っていく。
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