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2011年度 名古屋大学ホームカミングデイ


概要


  • 実施日:20111015
  • 会場:名古屋大学博物館
  • 参加スタッフ数:7

2011年度 名古屋大学ホームカミングデイにおいて、考古学、赤外線に関するハンズオン展示及び、大学博物館でのガイドツアーを開催いたしました!当日は小雨の降る天気でしたが多くの人にご来場いただきました。ありがとうございました。

当日の模様を写真とともに報告します!


1.ハンズオン展示

今回はこれまで継続的に取り組んできた考古学ハンズオンに加え、新たな試みとして、赤外線カメラを使ったハンズオン展示のコーナーを開設しました。


考古学コーナー「触れて感じて学ぶ!考古学の世界」



ハンズオン(石皿、石器、土器と施文)


まずは一番手前のコーナー、題して「縄文のキッチン」。
木の実などをすりつぶすのに使用したすり石や石皿、
切れ味抜群の石器などを体験できるコーナーです。
実際にドングリをすりつぶしたり、紙を切ったりしてもらいました。




こちらは縄文土器の文様にせまるコーナー。



本物の土器です。みなさんじっくり観察されていました。




道具を使って、粘土に文様をつけてもらっています。
さあ、どんな模様ができあがったのでしょうか!?

現場再現


発掘現場を再現しています。



文学研究科メンバーによる解説とデモンストレーション、
みなさん興味津々でした。

製作体験

縄文時代の布、「アンギン」作りにチャレンジ!
麻ひもを使ってコースターサイズの布を編みます。


完成したアンギンはお土産として持ち帰っていただきました。


赤外線コーナー 




光っていないように見えるLEDライトですが、これを赤外線カメラに向けると・・・・



この様に赤外線を放っています!今回は目に見えない電磁波である「赤外線」
について体験していただけるハンズオンを企画しました。


お香の燃焼している部分からも赤外線が放射されています。


太陽からの赤外線が樹木によって反射され、葉が白く見えています。

今回のハンズオンでは、赤外線の特徴を体験して頂き、それを利用した名大の
天文研究についても紹介しました。

名大の研究紹介コーナー




今回のイベントでは、参加していただいた皆様の体験を単なる「お楽しみ」で
終わらせずに「各分野の第一線の研究に触れるきっかけ」につなげてもらおう
と考え、文・農・理など各分野の先生方にお願いして
名大の様々な研究を紹介する資料を準備しました。
完全に理解するとなると難しいものばかりだったかもしれませんが、
最新の研究に触れるこのコーナー、いかがだったでしょうか?


2.博物館ガイドツアー

今回のガイドツアーでは、今までの形式を踏襲しながらも、
ハンズオン企画と連携して、考古学関連の解説を重点的にさせていただきました。

元寇船の碇石についての解説をしています。
考古学で活用されている年代測定法によって、碇石が元寇船のものだったことを
示す証拠が得られました。


土器について、形や文様などの観点から解説しました。

アンケート結果報告


現在準備中です。

参加スタッフの声



今回、赤外線のハンズオンとガイドツアーに参加いたしておりました續木です。
赤外線ハンズオンでは紫外・赤外線LEDを使ったライトを製作しました。
参加者の方に肉眼では見えない赤外線をどのように体験していただくのか、
企画と同時並行でのデバイス製作は予想以上に時間を要しましたが、
初めてのハンズオン製作ということで私自身、大いに得るものがありました。
ホームカミングデイ当日は多くの方にご来場いただき、ありがとうございました。(續木)

今回は「触れて感じて学ぶ!赤外線の世界」の初お目見えでした。考古学とは異なり、学術分野ではなく手法にフォーカスをあてた取り組みです。より魅力的な発展を可能とするデバイスの開発、テーマの開拓、資料の製作など、課題は今後も山積みですが、今後も継続して取り組んでいけたらと思います。当日は多くのご参加をいただきありがとうございました!(飯野)