「科学コミュニケーション四季報」2011年度第3四半期号読み合わせ
日時:2012年4月10日
発表者:飯野孝浩
種別:事例研究
文献名:『科学コミュニケーション四季報』2011年度第3四半期号
要旨:
本誌は国内で学生及び若手研究者が主体となって活動を行なっている科学コミュニケーション活動団体の活動を紹介するものであり、今号で6号目となる。特集記事は予算獲得の現況についてのアンケートをもとにしたものと、シンポジウムの実施報告である。前者は運営上のサジェスチョンを獲得し、後者はアウトリーチ活動の意義を考える素材として興味深い。また定例の活動報告ではサイエンスアゴラでの実践報告もあり、今年度のNUMAPの参加形態についてのフィードバックを考えることでより実践的なディスカッションを展開していく。
江戸時代の物産会の盛衰と近代博物館の誕生
日時:2012年4月19日
発表者:横井直哉
種別:文献購読
文献名:『日本の博物館史』金山喜明(慶友社、2001年)
要旨:
『日本の博物館史』(金山喜明、慶友社、2001年)より、江戸時代後期から明治時代初期までの博物館思想の流れを追った。
江戸後期には様々な社会階級の人々が自由に参画できた物産会というものがあり、本草学にもとづいて全国各地から集められた動植物、鉱物が展示された。
明治時代には、大学南校の物産会や文科省博物局の博覧会の中心となった田中芳男、町田久成らは大英博物館のような学際的な知の探究の場としての博物館を志向。しかし、墺国博覧会事務局副総裁佐野常民が殖産興業のための博物館を志向するなど、「官」主導の博物館が設けられていった。かくして近代的な博物館が整備されていく一方で、江戸時代の自由な学問が消えていく事となった。
日本古代史と日食
日時:2012年5月1日
発表者:芝田早希
種別:行事準備
要旨:
現代の私たちにとって日食は物珍しい天体ショーであり、多くの人たちが「面白いもの」「興味深いもの」といった好意的な印象を持つことだろう。しかし、いにしえの人たちから見れば日食は決して「見て楽しむ」ためのものではなく、時には歴史を動かすほどにまで社会に影響を与えたものであった。今回は日本神話から平安末期までを対象とし、それぞれ独立したエピソードを紹介するとともに、当時の人々が日食についてどのような認識をしていたのかを紐解いていく。
「科学コミュニケーション四季報」2011年度第4四半期号読み合わせ
日時:2012年7月11日
発表者:望月沙也可
種別:事例研究
文献名:「科学コミュニケーション四季報」2011年度第4四半期号
要旨:
本誌は学術・科学コミュニケーションを行う学生団体の活動を紹介する広報誌である。7号目となる今号の特集記事は、団体設立の動機や現在の活動の様子を各団体の設立者に尋ねる連載記事「設立者に聞きました」の第一弾となっている。今回の自主ゼミではこの記事で提起されてされている科学コミュニケーションの問題点を題材に、科学コミュニケーターのバックグラウンド(理系・文系、研究分野など)が実際の科学コミュニケーション活動にどのように関わってくるのかを考える機会としたい。
金環日食観望会アンケート調査の報告
日時:2012年12月6日
発表者:川本恭平
種別:アンケート分析
要旨:
2012年5月21日に名大で実施した金環日食観望会には約400名の参加者が集まった。その中で行ったNUMAPのサイエンスコミュニケーション活動に関するアンケート調査において166の回答を得た。今回のゼミは、そこから得られた来場者の属性、サイエンスコミュニケーションに対する意識を分析、考察した結果を共有し今後の活動に生かす機会としたい。
「科学コミュニケーション四季報」2012年度第1四半期号読み合わせ
日時:2012年12月14日
発表者:北山奈津美
種別:事例研究
文献名:「科学コミュニケーション四季報」2012年度第1四半期号
要旨:
本誌は、国内で科学コミュニケーションを行う学生団体の活動を紹介する情報誌であり、2012年4月から6月までの内容を扱う今号はその第8号目となる。前号に引き続き、巻頭では団体設立者に設立の動機や活動の様子を尋ねる特集記事が組まれ、他団体の活動やその実態について窺うことができるものとなっている。今回の自主ゼミではこれら具体的な活動事例を取り上げつつ、NUMAPの活動について振り返りながら様々な科学コミュニケーション活動の形態について考えていく。
ホームカミングデイ、サイエンスアゴラのアンケートを振り返って
日時:2012年12月19日
発表者:清水右郷
種別:アンケート分析
文献名:科学技術社会論学会第11回年次研究大会予稿集「科学技術コミュニケーション実践の評価を再考する」石村源生(2012年)
要旨:
タイトルの通り、本年内の二回のイベントにおいて実施したアンケートの結果と考察を報告し、今後のNUMAPの活動に対してアンケートをどのように活かしていくかを検討する。現状として、サイエンスコミュニケーションに対する評価手法は十分な体系化がなされておらず、実践の評価自体が難しい(石村2012)。そこで、評価手法としての「アンケート」自体を、NUMAPとしてどのように捉えていくかについても議論したい。