「大学構内で見られる鳥なんてスズメかカラスくらい・・・」そう思っていませんか? そんなことはありません。 名大東山キャンパスには街路樹や池はもちろん、雑木林、畑などもあり、 年間約50種類もの野鳥が観察されています(名古屋大学生物研究会の調査による)。 キャンパスの北西端に位置する鏡ヶ池は、1年を通して様々な野鳥の姿を見ることができる名大の野鳥観察スポットの一つです。(写真はクリックすると拡大します。 写真提供:生物研究会有志)
見られる鳥たち
コサギ ~草木に映える白い羽~ ・コウノトリ目サギ科 ・全長約61cm(白いサギの中では小型)
ほぼ1年中、気まぐれに姿を現します。 木の枝にとまっていたり水辺で餌をついばんだりしており、 新緑の頃には土手や水面に映る草木を背景に、 飾り羽を生やした華やかな姿が引き立ちます。
(撮影:2012/4/22)
アオサギ ~どやぁ。近くで見たい、この迫力~
・コウノトリ目サギ科 ・全長約93cm
サギの仲間では最も体が大きく、ゆったり堂々とした動きが印象的。 灰色の地にところどころ黒いラインが入っており、おしゃれな見た目をしています。図書館前の池に出没して、学生たちを驚かせることもあります。(撮影:2012/12/22)
カイツブリ ~鏡ヶ池の小さな住人~ ・カイツブリ目カイツブリ科 ・全長26cm
いつも泳ぎまわったり、潜って餌を取ったりしています。 繁殖期にはキリリリリ・・・と大きな声でさえずり、 浮島状の巣で子育てをする様子やヒナをおんぶして泳ぐ姿が見られることもあります。双眼鏡があると見やすいです。 親鳥を刺激してしまうと子育てを放棄する場合があります。 見つけた時はそっと見守ってください。 (撮影:2012/6/24)
キンクロハジロ
~冬を告げる訪問者~ ・カモ目カモ科 ・全長44cm
秋の終わりごろになると毎年鏡ヶ池に姿を見せ、 冬がやってきたことを実感させてくれます。 雄は黒と白のコントラストが印象的で、 まさに目が金、体が黒、腹部分の羽が白というその名の通りです。(撮影:2011/1/8) 編集後記
大学のサークル活動として行われている野鳥の調査に、私は大学1年の頃から参加しています。 この調査は月に一度東山キャンパスで野鳥の種類と数を数えるというものです。 鏡ヶ池では毎回四季折々の野鳥たちの様子をじっくりと観察しています。その際フェンス越しに見た姿を思い描きながら、文章を練りました。 今回使用した写真は、全て鏡ヶ池で撮影されたものです。写真提供のご厚意に感謝いたします。 (編集:文学部4年北山奈津美)
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