日時:2012年5月14日 18:00-18:45 場所:名古屋大学理学部 E127 担当:伊集朝哉(太陽地球環境研究所DC3) タイトル:太陽活動は静穏になるのか?黒点と極域磁場の観測で見えてきた太陽の奇妙な変調 要旨:太陽を望遠鏡で観察すると、表面にしみのような構造「黒点」が見える。黒点の数は平均11年で周期的に変化することが知られており、太陽活動の指標になっている。この観測から、最近の太陽活動周期がこれまでの予想よりも長くなっている事が明らかになった。 これに加えて、太陽観測衛星「ひので」による極域磁場観測から、 太陽南極で変化が見られない一方北極で磁場の反転が進行しており、 まもなく両極とも同じ磁極(+)になることがわかった。このような振る舞いは、かつて太陽活動が衰えたときと似ている。本発表では、黒点と極磁場の観測から見えてきた近年の太陽活動の変化について、 担当者自身による黒点観測のデータも交えて紹介する。